要介護の一歩手前「フレイル」は予防できる ライフスタイルで見直したい「たった3つ」のこと

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ちょっとした工夫の積み重ねが効く

   医薬品会社「ツムラ」は開設する「フレイル」の啓発サイトで、栄養をとる観点からも「歯と口の健康」の重要性を強調する。一方、ポイントの一つである「人と交わる(社会参加)」に関しては、(1)休日も外出をして体のリズムを整える(2)趣味や習い事が意欲の向上につながる(3)人とのコミュニケーションで脳の刺激になる――の効用を挙げている。

   「動く(運動)」は生活全体に影響が及ぶため、特に重要なポイントといえる。体力の低下は適度な運動によって回復できるものの、高齢者に限らず、今のような寒い季節の外出は敬遠しがちだ。運動不足だからこそ、冬の運動が重要になるのだが、血圧が上がりやすい、筋肉が収縮して硬くなりやすいといった冬特有の運動リスクも心配だ。

   体力の回復に必要とされる、やや強い負荷の活動(刺激)については「無理のない範囲で実践することが可能」と指摘するのが東京都保健局だ。買い物に行く際、速足でいつもの所要時間を短くしたり、歩幅を少しだけ広くするといった活動を例示し、「ちょっとした工夫の積み重ねが刺激となって、体力の回復につながります。体が慣れてきたら、それに合わせて少しずつ負荷を上げることもポイント」と呼びかけている。

(フリーライター 倉井建太)

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