伊藤詩織さん映画、未許諾音声ですれ違う主張 元代理人弁護士「ズタズタな気分」、伊藤さんは削除提案も「反応なし」主張

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電話の場面では確認が漏れていたことが後で発覚

   一方、伊藤さんは、20日に配布された映画の経緯について記した書面で、23年12月に、西廣弁護士の姿が映っている箇所を見せて確認を取ったが、電話の場面では西廣弁護士の姿は映っていなかったため、後から確認が漏れていたことが発覚したと説明。メディア向け試写会の後、伊藤さんは西廣弁護士に、説明と謝罪、該当部分の削除を提案したが、「西廣弁護士は、電話の声を削除するとの提案については反応がなく、『(本人の承諾なく映像を使うという)伊藤さんのしていることは人権侵害で(編注:加害者の)山口のしたレイプと同じ』と発言した」という。

   そのうえで、伊藤さんは自身のコメントを記した書面で、西廣陽子弁護士に対し、「ご本人への確認が抜け落ちたまま使用し、傷つけてしまったこと、心からお詫び申し上げます」と謝罪。これ以外に未許諾が指摘されていた箇所についても謝罪し、個人が特定できないよう対処し、海外の上映でもできる限り差し替え対応をすると今後の方針を示した。

   ただし、許諾が問題視されていた1つであるホテルの防犯カメラの映像については、外観や内装などは形を変えて使用しているが、加害者と伊藤さんの動きだけは「私の受けた性犯罪を、唯一、視覚的に証明してくれたもの」であるため、「一切変えることができませんでした」と訴える。「さまざまな批判があって当然」としたうえで、「公益性を重視し、この映画で使用することを決めました」主張した。

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