地主や企業オーナーと違う、会社員が資産を築くニュータイプ富裕層
――「いつの間にか富裕層」というキーワードが面白いですね。特別な努力をしないまま、一般の会社員が富裕層の仲間入りをしてしまった感じですが、どんな人々なのでしょうか。
野口幸司さん たとえば、特にまとまった金融資産がなくても、若いころから持株などでコツコツと資産を積み上げてきた給与所得者などが該当します。
――「スーパーパワーファミリー」も面白いキーワードですが、いわゆる「パワーカップル」とはどう違うのでしょうか。
野口幸司さん 夫婦ともに同程度の収入があり、DINKs(ディンクス。共働きで子どもを意識的に作らない、持たない夫婦)に代表されるようなパワーカップルよりももう少し世帯年収が多く、子どもを持つファミリー世帯が代表的です。
このスーパーパワーファミリーは、住居や消費財などに対する消費性向が高い傾向にあります。
――今回の富裕層調査で特に強調しておきたいことがありますか。
野口幸司さん 経済環境や就労環境の変化により、地主や企業オーナーといった従来型の富裕層ではない、一般給与所得者が金融資産を築いた新しいタイプの富裕層の出現は、弊社でも注目しております。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)