超富裕層には、悩みごとまで聞く「プライベートバンカー」がいる
――2025年1~2月現在、テレビ朝日で「プライベートバンカー」(主演・唐沢寿明さん)というドラマを放映しています。大富豪に個人的に雇われる金融のプロが、資産運用を行いつつさまざまなトラブルまで解決するストーリーですが、面白く見ています。実在のモデルを取材して番組を作ったそうですが、超富裕層にはこんな「プライベートバンカー」がいるのでしょうか。
また、これまでの調査で、富裕層がどうやって資産を築いたか、どんな生活送っているのか、調査してきたと思いますが、一般の生活者とどういう点が違うのでしょうか。
野口幸司さん 超富裕層以上の層には金融および非金融の悩みごとに対して、プライベートバンカーが相談に乗っているという実態はあります。
金融資産の築き方には、親世代からの相続や高額な給与からの貯蓄、起業や事業運営に対する役員報酬など、さまざまなパターンがあります。生活についても多様で、高級不動産や高級な耐久消費財を保有している富裕層もいれば、一般の給与所得者とそれほど生活スタイルが変わらない富裕層もいます。