親の遺産を相続して「億(おく)り人」になった富裕層が続々
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当した野村総合研究所金融コンサルティング部プリンシパルの野口幸司(のぐち・こうじ)さんに話を聞いた。
――富裕層と超富裕層が過去最多に達しました。リポートでは、株価の急騰や円安などを取りあげていますが、ズバリ、何が一番大きな理由でしょうか。
現在70代の私は、個人的には高齢化によって親の遺産を引き継いだ同世代の友人たちがけっこう簡単に「億(おく)りびと」になっているので、贈与が多いのではないかと推測しますが。
野口幸司さん 推計過程においてさまざまな要因がからんでいるため、最大の理由をお答えするのは難しいですが、金融資産の一部を占めているリスク性資産の評価額が、株価や日経平均等の指数の上昇によって増加したことは一つの要因と考えられます。
また、おっしゃるとおり、高額相続資産を相続する相続人は増加傾向にあり、そのことも富裕層増加の一因と考えられます。