毛糸や手芸用品などを手掛ける「ごしょう産業」が2025年2月19日、Xで「100円ショップ店頭の在庫に関する『お知らせ』と『お願い』です」として文書を公開した。
「毛糸コーナーが売り切ればかり」100均での報告相次ぐ
今、若い世代を中心に「編みもの」が流行している。色やデザインなどを工夫して自分だけのオリジナルの作品を作り上げることができる上、SNSで作品や製作中の様子を手軽にシェアできる点などが魅力だが、編み針や毛糸といった道具一式を100円ショップなどで手軽に揃えられることも人気の理由だ。
編みものブームを受け、100円ショップで毛糸の完売が続出している。SNSでも、「セリアの毛糸売り場が空っぽだったので毛糸売るのをやめたのかと思ってたら売り切れ状態だった」「普段あんま行かないダイソーの大型店行ったら毛糸コーナーが売り切ればかりでブームとやらが本当に来てる事を実感した」といった報告が相次いでいる。
全国的な品薄状態にあることから、フリマアプリで定価を超える高値での転売が行われているものもある。
こうした中、手芸用品を手がけ、100円ショップ向けの毛糸の販売も行っている「ごしょう産業」が19日、「100円ショップ店頭の在庫に関する『お知らせ』と『お願い』」の文書を公開した。
「再入荷予定のお問い合わせをいただいても、明確な回答が難しい状況」
「昨今は毛糸の需要が高まっており、特に100円ショップ店頭で毛糸が手に入りにくい状況となっています」と品薄の状況にあることを報告し、「それに伴い、オークションサイト等で100円ショップの毛糸を見かけることが多くなりましたが、店頭または当社以外からご購入された商品については、一切保障が出来かねますのでご注意ください」と転売に関する注意喚起を行った。
「現在当社では、毛糸の品薄状態の解消を目指し、社を挙げて毛糸の生産に取り組んでおります」としつつ、「急な需要の高まりにより、再入荷予定のお問い合わせをいただいても、明確な回答が難しい状況」だという。
フリマアプリなどでは高額での転売が行われているが、「生産中の商品は、順に出荷していきます」とし、「ぜひ正規でのご購入をお願いいたします」と呼びかけた。
編みものブームに寄せて、「毛糸専門メーカーである当社は、毛糸や編み物が好きな皆様に商品をお届けできるよう、 これからも毛糸の生産を続けてまいりますので、もうしばらくお待ちいただければ大変嬉しく思います」としている。
同社の発表には、「ごしょうさんの毛糸大好きです また店頭の毛糸が充実してわくわくしながら買い物できる日を楽しみにしてます 応援してます!」「とてもありがたいポスト。例え探し回ったとしてもいつか出会えると信じて、勿論、正規ルート以外からは購入しません。頑張ってください。楽しみにお待ちしております」など、応援の声が多く寄せられている。
いつもごしょう産業の製品をご愛顧いただきありがとうございます。
— ごしょう産業株式会社【公式】 (@gosyoinfo) February 19, 2025
100円ショップ店頭の在庫に関する「お知らせ」と「お願い」です。
社を挙げて毛糸の生産に取り組んでおりますので
ご一読いただけますと幸いです。 pic.twitter.com/fEvL37pA1y