ブルックフィールド「コメントは差し控えたい」
結婚式キャンセルについて、X上では、ホテルオーナーの変更で改装工事を行うためだと雅叙園から連絡を受けたとの投稿がいくつかあった。また、2月17日には、雅叙園のブライダル担当から改装工事の連絡がメールで来たと投稿があり、メールだとする画面もアップされた。
そこでは、建物所有者から工事申し入れを受けたが、予約者がいることから工事期間などの再検討を求めて、1か月ほど繰り返して計画見直しを所有者に申し入れてきたと説明があった。それにも関わらず、予約者への配慮が行われなかった形だ。
それでは、なぜ予約者の結婚式が終わるまで定期建物賃貸借契約を続けられなかったのか。 この点について、目黒雅叙園の広報担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。
「契約満了の日程は決まっていましたが、運営に特化した契約ができないか別に交渉していました。しかし、運営特化が確定していない中で、賃貸借契約満了後の予約を取り続けていました。運営に特化できないかについては、現在も交渉しています。10月以降のことについては、何も申し上げられません」
ブルックフィールドが1月に所有権の一部を取得した後、同社との契約満了による休館は2月10日に決まり、14日から約180組の予約者に電話で連絡したという。17日に予約者への一斉メールを送っていたことも明らかにした。その内容については、答えられないとした。
予約者とは、9月までに結婚式を前倒しできないか打診し、6、7割で前倒し実施になったという。前倒しできないときは、申込金20万円を返金し、迷惑料10万円も支払っている。残りの予約者とは、現在も個別に対応しているという。
当初の発表を削除したことについては、リニューアル工事についてはホテルから発信すべき情報ではなかったからだと説明した。
契約満了の延期などの対応がなぜ取れなかったのかについて、アジア太平洋地域を担当しているブルックフィールド・オーストラリア支社の広報ディレクターは20日、取材に対し、「この件についてのコメントは差し控えさせて下さい」と英語のメールで答えた。雅叙園公式サイトの発表を引用して、これを参照してほしいとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)