戸籍の氏名に読みがなを付ける。その運用が始まるのに伴い、法務省は漢字の読み方として認められるかどうかの基準を発表したが、施行日の2025年5月26日以降に、すでに戸籍のあるすべての国民に読み方の確認通知が来ることをご存じだろうか。2月19日の「ゴゴスマ」(TBS系)が取り上げた。
置き字はOKだけど......
自治体が出生届などを受理する際に認められるかどうかの基準では、漢字の読み仮名を一部あてる「心愛(ここあ)」「桜良(さら)」、直接読まない置き字のある「彩夢(ゆめ)」などは認められるが、漢字と意味が関係ない「太郎(ジョージ)」や別の単語を加える「健(けんいちろう)」のようなものは認められない。
司会の石井亮次アナが「たとえば、ぼくだったら、『いしいりょうじでいいですか』という通知が来ます。確認の」と説明する。
古舘「伊知郎(ジョージ)」でもめそう
コメンテーターの古舘伊知郎さん(立教大客員教授)が、すかさず「ぼくは、来たら、ジョージで押します」と茶々を入れる。石井アナが「伊知郎と書いて、ジョージ?」と突っ込むと、「はい、ジョージで押します。もめますね」とニヤニヤ。
石井が「認められないですから」と返すと、「それでも、押し問答があると思います」と古舘さんはめげない。古舘伊知郎と書いて、古舘ジョージねえと、スタジオは大笑いとなった。
石井アナが改めて「伊知郎」と名付けられたいきさつを聞く。古舘さんは「父親が中山伊知郎さんという有名な経済学者、その方にあやかって私の名前をつけたんです」と話す。一橋大学初代学長となった経済学の大御所だ。その伊知郎をジョージと読んでは、やはりまずいのではないか。
読み仮名確認の通知が来て、誤りがなければ届けなくてもOK。誤っていた場合は、正しい読み仮名をオンラインで届け出るか、窓口に郵送する。間違っていても、1年以内に届けないと通知通りの記載になってしまう。
(シニアエディター 関口一喜)