プロ野球ヤクルトスワローズは2025年2月19日、球団公式サイト上で球団マスコット・つば九郎の担当者が死去したことを発表した。
「球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を」
ヤクルトは球団公式サイトを通じて、以下のコメントを発表した。
「これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします。なお、皆さまにおかれましては、故人のプライバシーを尊重し、温かく見守りくださいますようお願い申しあげます。」(原文ママ)
スポーツ紙の報道によると、担当者は1日から沖縄・浦添で始まった1軍キャンプに帯同。沖縄から帰京する4日に空港の搭乗口で倒れ、沖縄県内の病院に入院。16日に亡くなったという。
つば九郎は、94年に球団マスコットとしてデビュー以来、ひとりのスタッフが担当してきたという。デビュー30周年となった24年は、つば九郎にちなんだイベントなどが開催された。
つば九郎は、他球団のマスコットとの絡みも注目され、その愛らしい容姿に加え、ユーモアある「毒舌」や「空中くるりんぱ」などが、ヤクルトファンのみならず野球ファンに愛された。
「野球のルールすら知らなかったけどつば九郎大好きだったな」
人気は選手に引けを取らず、球団のグッズ売り上げでは毎年トップ争いを演じていたという。
インターネット上では、プロ野球の各球団のファンらが担当者の死を悼んだ。
SNSでは「つば九郎」がトレンド入りし、次のようなコメントが寄せられた。
「ヤクルトファンでは無いけれど、プロ野球ファンとしてつば九郎は好きでした」「近年のプロ野球ファン拡大に貢献した。野球殿堂入りしてもよいはず」「悲しくて寂しいのにつば九郎のきつねダンス見たら笑っちゃうんよな~」「野球のルールすら知らなかったけどつば九郎大好きだったな」「あのキャラに元気もらってたよ」「野球界だけでなく、マスコットの概念を壊して塗り替えてくれた、功労者のお一人でした」
球団マスコットとして契約更改を実施するなど、常に話題を振りまいてきたつば九郎。死去報道から一夜明けても、インターネット上ではファンの悲しみのコメントは止まらない。