名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループのSKE48が2025年2月18日、名古屋市内で7期生の末永桜花さん(22)の卒業コンサートを開き、アンコール含めて全26曲を披露した。末永さんはシングル表題曲2作連続でセンターポジションを務めた主要メンバーのひとりだが、9年目にして初センターを射止めた苦労人でもある。
過去に2回ソロコンサートを開くほどの実力派。AKB48グループ屈指の鉄道マニアとしても知られてきた。卒業コンサートでは、「他のメンバーと比べて恵まれたスタートを切ることができたわけではなかった」と加入時を振り返り、ファンの応援で「たくさん押し上げてくれた」と涙ながらに話した。
柴田阿弥アナが最後に「どうしても聞きたいこと」とは
末永さんのトレードマークはツインテールで、楽曲も「最強ツインテール」で開幕。思い出の劇場公演曲を次々に披露し、中盤には卒業生も登場した。世代が近い片岡成美さん(21)、一色嶺奈さん(23)、水野愛理さん(22)に続いて、今はアナウンサーとして活動する柴田阿弥さん(31)も白いワンピース姿でステージに姿を見せ、2人で「愛の意味を考えてみた」を歌った。
柴田さんは16年卒業。2人が一緒にグループに在籍した期間は長くないが、柴田さん卒業後も、末永さんがたびたび悩み事を相談する仲で、末永さんによると「本当に前を向けるきっかけを阿弥さんにいただいた」という。
柴田さんはトークの最後に「どうしても聞きたいことあった」として「CDのセンター2作ってどういう気持ち?なったことないからわかんないんだもん」と質問。末永さんは
「改めてファンの皆さんと一緒につかんだセンターというのがすごくうれしくて、何年かかっても頑張ってよかったなと思いましたし......」
と応じ、柴田さんが苦労をねぎらうと、末永さんは「私もいろいろムカつくこととかあって......」。思わぬ本音の吐露に会場が拍手と歓声でわく中、柴田さんが
「そういうのは令和だからやめよう。平成に置いて......頑張ったね」
と収めていた。
終盤には、末永さんが初めて「選抜」入りした「いきなりパンチライン」(18年)、センター曲「好きになっちゃった」(23年)、「愛のホログラム」(24年)もパフォーマンスした。
「結果が出なくて、ファンの皆さんに悔しい思いをさせてしまった」ことも...
アンコールでは、ドレス姿で登場した末永さんがソロで「桜の花びらたち」を歌い、ファンに感謝の言葉を述べた。末永さんによると、「(SKE48に)入ったときは、他のメンバーと比べて恵まれたスタートを切ることができたわけではなかった」ものの、「目の前のことに一つ一つ一生懸命に活動しているうちに、少しずつファンの方がたくさん応援してくれるように」なった。AKB48グループで行われていた「選抜総選挙」にランクインしたり、SKE48の選抜メンバーやセンターに選ばれたりしたことを挙げながら、涙ながらにファンへの感謝を口にした。
「なかなか日の目を浴びなくて、もどかしい思いをさせてしまったり、結果が出なくて、ファンの皆さんに悔しい思いをさせてしまったかなと思うんですけれど、それでも諦めずにずっとついてきてくれて、たくさん押し上げてくれたからこそ、今こうして、卒業コンサートをして、こんなに素敵な景色を見ることができて、こんなに素敵なドレスを着ることができています」
卒業コンサートでは、芸能活動を継続するかを含め、卒業後の去就に関する言及はなかった。末永さんは2月24日に本拠地のSKE48劇場で卒業公演を行い、2月28日に正式にグループを離れる予定。それまでに何らかの発信がある可能性もある。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)
SKE48 末永桜花卒業コンサート 〜おーちゃんのこと好きになっちゃった〜
— SKE48 (@ske48official) February 18, 2025
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