推し活好き1位京都、ラーメン好き1位新潟、服にお金をかける2位山梨 都道府県別ライフスタイル調査の意外な結果

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地方でも「推し」のYouTubeの生配信やインスタライブを楽しめる時代

――京都府が押し活・漫画・アニメのすべてにランクインしています。京アニ(京都アニメーション)や京都国際漫画ミュージアムなどの存在をあげていますが、東京都にも三鷹の森ジブリ美術館、東京アニメセンター、東映アニメーションミュージアム、長谷川町子記念館など多くの「漫画・アニメの聖地」といわれるところがあります。

なぜ、古都のイメージが強い京都がランクインをしながら、東京都が「推し活」以外に漫画・アニメでランクインしないのでしょうか。

藤田敬史さん 今回アンケート調査では「推し活が趣味」という回答の全国平均は16.4%でした。これを世代別にみると、Z世代29.1%、Y世代14.2%、X世代6.0%とZ世代の割合が突出しています。Z世代を都道府県別にみると、過半の都道府県で3人に1人以上が推し活を趣味と回答しており、3大都市圏のほか、北海道から九州まで広範囲に広がる結果となりました。

Z世代の推し活好きが多い都府県が今回のアンケート調査結果に名を連ねましたが、京都府はZ世代のほか中堅層のY世代でも推し活好きが多かったこともあり1位となりました。

――それにしても、押し活が趣味の人が、福島県、和歌山県、岩手県、愛媛県、鳥取県といった地方に多く、東京都や神奈川県を上回ることが少し不思議です。
たとえば、東京に住む私の知人で、岩田剛典さんとディーン・フジオカさんを「推し活」している女性が、「東京にいればすぐライブで会えるけど、地方にいるとなかなか会えないから、それだけ思いが強いのでしょうか」と言っていましたが、いかがでしょうか。

藤田敬史さん 推し活はZ世代に浸透していますが、環境の変化も背景にあると考えられます。従来は地域によってはイベントに参加しづらいなど距離的に遠く感じられたかもしれませんが、現在はYouTubeの生配信やインスタライブなどオンラインイベントに参加できるようになりました。

そのほかにもSNSなどで推し活仲間とつながったり、映画やドラマ視聴のサブスクを利用したり、グッズをネット経由で入手できたり、遠征する際はSNS仲間に会うことも楽しむ機会にするなどサービスの多様化に伴い、地域間の垣根は従来に比べ低くなっています。
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