推し活好き1位京都、ラーメン好き1位新潟、服にお金をかける2位山梨 都道府県別ライフスタイル調査の意外な結果

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山梨と香川のファッション意識、千葉・大阪より高い理由

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査のそれぞれの分野をまとめた明治安田総合研究所経済調査部エコノミストの吉川裕也さん(衣料担当)、前田和孝さん(食担当)、藤田敬史さん(趣味担当)に話を聞いた。

――衣料品にお金をかける人が多いトップ5位に山梨県と香川県が入っています。大都会がある千葉県や兵庫県、大阪府を押しのけた理由として、「セレクトショップ利用率が高く、ファッション意識が都会並みに高い」とありますが、大手セレクトショップの展開などが関係しているのでしょうか。

吉川裕也さん 山梨県、香川県ともに「セレクトショップ利用率」が高いのはY世代であり、香川県が衣料費で4位に食い込んだ主因となります。山梨県はY世代の高い「セレクトショップ利用率」に加え、Z世代とY世代の「フリマ・リサイクルショップでの購入率」の高さが衣料費2位への原動力になりました。

香川県の高松市には「ビームス」「ユナイテッドアローズ」「トゥモローランド」が出店しており、地方のファッション拠点の一つとみなすことができます。一方、山梨には「シップス」や「ビームス」「ユナイテッドアローズ」といったセレクトショップの店舗はありませんので、ネットでの購入が主体とみられます。

――山梨県が2位の理由として「フリマ・リサイクルショップでの購入が全国1位」という指摘が興味深いです。これは何か山梨県の歴史や県民性と関係があるのでしょうか。

吉川裕也さん 山梨県の東部、郡内地域(富士吉田市や西桂町など)は1000年以上も前から続く日本屈指の織物の産地です。ふじやま織りや郡内織物と呼ばれる上質な織物は、高級服地やインテリア生地に利用されています。

また、郡内織物は、国産ネクタイ生地の4割で使用されています。織物の産地であることが高いファッション意識や衣類を大事にする文化につながり、フリマやリサイクルショップなどの中古市場が発達した可能性があります。
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