芸能事務所「STARTO ENTERTAINMENT」が2025年2月17日、「チケット転売サイトに対する発信者情報開示請求について」の報告を行った。
「Snow Man」チケット転売出品17件全てが開示
STARTO社は17日、公式サイトを通じて「当社契約タレントが出演するコンサートを主催している、株式会社ヤング・コミュニケーション(以下、『YC社』)と協力し、チケット転売サイトを通じて当社契約タレントのコンサートチケットを転売する行為に対して様々な法的手続を行っております」とし、続報を伝えた。
チケットリセールサイト「チケットジャム」の運営会社に対し、「Snow Manのコンサートチケットを転売出品している17件の出品」を対象として「東京地方裁判所に発信者情報開示命令を求める申立」をした。
「裁判手続を通じて、17件全ての情報が開示され、転売出品を行っていた複数の人物が明らかとなりました」という。対象となった人には「当社およびYC社の連名で通知書を送付するとともに、順次、ファンクラブの退会措置を実施し、二度と転売が行われないような対策を講じております」という。「転売出品は業務妨害にも繋がる違法行為ですので、並行して法的な責任の追及も検討しております」ともしている。
「裁判所に必要のない負担を生じさせ、有限な裁判所資源を浪費」
さらに、25年2月14日にはチケットジャムの運営会社に対し、「Snow Manのコンサートチケットを転売出品している1,589件」についても発信者情報開示命令を求める申立を行ったと報告。同運営会社の対応について、怒りをあらわにした。
「同運営会社は、裁判手続前の任意の開示請求については、全件開示を拒否し、開示請求を受けた場合、法律で義務付けられている出品者(発信者)への意見照会も実施していないことが判明したため、前回、やむなく裁判所に開示命令を申立いたしました。しかし、裁判手続になると、一転、情報開示を行うという姿勢のため、裁判所に無駄な審理や期日調整の負担をかけるだけの結果となりました」
こうした姿勢について、「事前に違法な出品(投稿)に関して情報開示を行っていれば、裁判所に1,000件以上の申立をする事態にはなりませんでした」とし、「当事者の合理的な努力で解決する問題について、裁判手続に入らなければ一切対応をしないという姿勢は、裁判所に必要のない負担を生じさせ、有限な裁判所資源を浪費することにもつながり、社会的にも望ましいことではありません。同運営会社の対応の姿勢についても改善を求めていく所存です」と厳しく批判している。
SNSでは、「スタエンものすごいチケジャムにキレてる」「任意の開示請求に拒否したチケジャムにブチ切れるSTARTOええぞええぞ」など、厳しい姿勢に注目が集まっている。
? チケット転売サイトに対する発信者情報開示請求について ?
— STARTO ENTERTAINMENT(Corporate) (@Lets_starto) February 17, 2025
当社契約タレントのコンサートチケットをチケット転売サイトを通じて転売する行為に対して様々な法的手続を行っておりますので、その続報をお知らせいたします。
詳細は以下をご確認ください。https://t.co/t1YfNwBy79