衆院選PR起用は「ひとつ目標かなった瞬間」
―― 海外ロケは、NGT48時代にウラジオストクで撮影した「世界の人へ」(18年)のMV以来ですか?日本で撮るのとも、北の方で撮るのとも、また違った趣がありますね。
本間: そうなんですよ!グループ活動を始めてすぐの時、釜山でお仕事をさせていただいたこともありましたが(15年の「アジア・ソング・フェスティバル」)、海外とはいえ「もう着いちゃう」みたいな場所だったので、長時間のフライトは初めての体験でした。
―― 釜山は2時間、ウラジオストクも2時間半で着きますからね...!(編注:ウラジオストクへの日本からの直行便は運休が続いている) ところで、タイトル「プレパレーション」は本間さんがつけたと聞きました。一般的には、英語の準備する=prepareの名詞形として理解されることが多いと思います。ちなみに英英辞書で語源をたどると「事前に用意する」の意だそうです(フランス語またはラテン語起源で prae 'before' + parare 'make ready')。バレエ用語から来ているそうですが、タイトルに込めた意味を教えてください。
本間: 6歳からクラシックバレエを習っていました。プレパレーション、プレパラシオンと言ったりもしますが、先生からはすごく「大事にしなさい」と言われてきた動作のひとつです。このプレパレーションができていないと、ジャンプしたり回ったりがきれいに決まりません。自分がグループを卒業して、俳優として新しい経験を積みながら「こういう作品に出たいな」「俳優としてこういう存在になっていきたいな」という希望が膨らんでいく中で、その目標に向けて、プレパレーション=準備している期間だと思っています。その瞬間を切り取った1冊になっています。
―― 24年4月にNGT48を卒業し、まもなく1年です。なるほど、バレエの「プレパレーション」を、ソロ1年目の自分に重ねているわけですね。
本間: クラシックバレエは私の中で原点なので、今の自分にぴったりな、私らしいタイトルがつけられたと思います。
―― この「プレパレーション」の1年でもっとも印象的な仕事は何ですか。5月に「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日)にゲスト出演したほか、10月の衆院選では新潟県の「投票応援アンバサダー」に起用されるなど、注目度が高いものもありました。
本間: 挙げていただいた2つが、特に自分の中でも大きな出来事でした。ドラマ出演はグループ卒業後初めての演技のお仕事でした。木村拓哉さんと共演させていただいたのも大きかったです。グループ卒業後は新潟の広告に出るのが目標だったので、アンバサダー就任のお話をいただいた時は、ひとつ目標がかなった瞬間でした。