長距離を通勤している人は、帰宅するときはゆったりと座って帰りたい......と思うのは、人情だろう。週に1回くらいは新幹線や特急、普通列車グリーン車、あるいは座席指定列車に乗車して缶ビールを1本くらいの楽しみはほしい、と考えるのは自然なことだ。
そういった列車が充実した路線と、充実していない路線というのがある。
とくに3月のダイヤ改正では、中央線・青梅線特急「はちおうじ」「おうめ」が廃止になり、これらの路線で普通列車グリーン車が導入されることから、快適な列車・車両の状況が変わることになる。
中央線特急「はちおうじ」に乗ってみた
筆者は先日、中央線特急「はちおうじ」に乗車した。その際に、東京駅ホームでいまは「お試し期間」として料金不要で利用できる中央線グリーン車の状況も見てきた。中央線グリーン車にはけっこうな列ができており、3月ダイヤ改正で有料になっても利用されるかどうかが気になった。
いっぽう、「はちおうじ」にも多くの人が乗車していた。東京駅発車時には40%くらいの乗車率でも、新宿駅で多くの人が乗車し、70%くらいにはなった。車内ではお酒を飲みながらおつまみを食べている人も多かった。
帰宅時に快適に着席して帰りたいという需要があるのは明らかで、そのために課金をする人もいるのは見てわかる。
最近では、夕方の比較的早い時間帯の列車に多くの人が利用するようになっており、その時間帯に快適な列車が求められている現状がある。