公明党副代表で元国交相の赤羽一嘉衆院議員のX投稿が波紋を広げている。
「酷いな~ 二度と買うことはないでしょう」
赤羽氏は2025年2月16日、Xに炭酸水のペットボトルの写真を添え、「のぞみで炭酸水を注文」として所感をつづった。
「値段は、通常価格の1.5倍以上高い160円! 車内レートかとブツブツ呟いていたら品物登場。、ナ、ナント、300mlのミニサイズ!」といい、「酷いな~ 二度と買うことはないでしょう」と怒りをあらわにした。
赤羽氏は怒り顔の絵文字を交え、「それにしても、JR東海のサービスの概念はどうなっているのでしょう」と苦言を呈している。
新幹線「のぞみ」では、23年10月のダイヤ改正をもって車内ワゴン販売が終了した。赤羽氏が怒りをつづった炭酸水は、現在グリーン車のみを対象とした「東海道新幹線モバイルオーダーサービス」で購入することができる。
グリーン車に乗車していたことがうかがえる赤羽氏の投稿には、「ポケットマネーで数十円多く払ったことに不満を表明しながら、一方で文通費を使って新幹線のグリーン車に乗ることに疑問を持たないのであれば、『文通費を自分のもの』と認識しているのではないか?」「公明党 赤羽議員の概念が知りたいです 新幹線グリーン車に議員パスで乗ってるのですよね?」などとする批判が相次いだ。
赤羽氏は第22・23代の国交相(19~21年)を務めたこともあることから、「コメの暴騰、野菜の高騰など殆ど全ての物がアホみたいに値上がりしています。赤羽さんは国交相を歴任しており、炭酸水一つにそういう言辞は民間会社への『圧力』になるのでは」「感覚も世間知らずだし、立場的にはパワハラ的にも見えますよね 赤羽さん元国交相なので」といった声も上がった。
24年1月には石破氏もグリーン車めぐり持論
赤羽氏の投稿には、議員らからも批判の声が寄せられた。
神戸市会議員の上畠寛弘氏(自民)は、赤羽氏が23年に「物価高対策」「庶民の味方」といったハッシュタグを添えた投稿を行っていたことを引き合いに、「わざわざハッシュタグ #庶民の味方 とアピールして普通車では既に廃止されたグリーン車の特別サービスとなった車内販売の水の値段が高いと文句をつけて民間鉄道会社への不満を晒した国土交通大臣経験者 #公明党 の赤羽かずよしさんの投稿は理解出来ませんね」と批判した。
日本保守党事務総長でジャーナリストの有本香氏は、「公費でグリーン車に乗り、座りしままに運ばれてくる飲み物が、街場のスーパーや自販機と同じ値段でないと『二度と買わない!』とキレるのが、与党(公明党)の幹部様でございます。赤羽先生は、同じメーカーのビールが居酒屋と高級レストランでは価格が違うこともご存じないのかしら」と皮肉った。
赤羽氏は17日昼頃までに、投稿を削除している。
グリーン車をめぐっては、石破茂首相もJ-CASTニュースが首相就任前の24年1月に掲載したインタビューで「東海道新幹線のグリーン車って、ワクワク感、特別感がない。鉄道が持ってる非日常性みたいなものに対する思い入れが、東海はほとんどないよね」と語っていた。石破氏の首相就任後、にわかに注目を集めていた。