エスカレーター「片側空け」ついに終わりを迎えるか 名古屋では9割が立ち止まって利用する理由

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   これまでエスカレーターは東京など首都圏では左側、関西では右側に立ち、片側は歩く人のために空けるという習慣が定着していた。

   しかし、乗降口付近に大行列ができしまったり、歩く人が立ち止まる人に接触したり、トラブルが付き物だ。そんなエスカレーターの習慣が変わりつつある。

  • 片側空けは時代遅れに!?
    片側空けは時代遅れに!?
  • なごやか立ち止まり隊(画像は名古屋市のウェブサイトより)
    なごやか立ち止まり隊(画像は名古屋市のウェブサイトより)
  • 片側空けは時代遅れに!?
  • なごやか立ち止まり隊(画像は名古屋市のウェブサイトより)

片側空けの習慣は事故につながる

   2024年6月27日付の『読売新聞オンライン』の記事では、エスカレーターの片側空けが呼びかけられたのは1943年の英ロンドン地下鉄が初めて。日本では、1967年頃に大阪・阪急梅田駅でアナウンスされ、89年には東京・新橋駅や東京駅の地下ホームなどで自然発生したと伝えている。

   こうして社会に浸透した片側空けの習慣だが、事故につながる可能性もあり危険だ。昇降機関連の業界団体である日本エレベーター協会が、2020年10月に発行した機関誌『ELEVATOR JOURNAL(エレベーター ジャーナル)』に掲載した「エスカレーターにおける利用者災害の調査報告」によると、エスカレーターにおける事故の原因で最も多いのは、階段上を歩いてつまずき、転倒するといった「乗り方不良」だという。

   事故だけでなく、ステップに衝撃を加えて安全装置が作動してエスカレーターが緊急停止する。片方の手が不自由な人だと手すりにつかまれないといったリスクもある。

   そのため24年7月には全国の鉄道事業者などが共同で「エスカレーター『歩かず立ち止まろう』キャンペーン」を実施するといった取り組みも行われている。

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