空港バスのトランクに乗客13分閉じ込め...1.5キロ走行 電話で助け求めるもつながらず

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   長崎バスを運営する長崎自動車(長崎市)は2025年2月13日、長崎空港(大村市)と長崎市内を結ぶバスのトランクルームに20代女性客を誤って閉じ込めたまま運行していたと公式サイトで発表し、「心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   同社の自動車部の担当者は2月14日、閉じ込められていた時間は約13分だと取材に明かす。事案発生後、女性客が降りる予定だったバス停まで送ったという。けがはなかったと話している。

  • 長崎バス公式サイトより
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「本来運転士が行うべきトランクルームの閉扉確認を怠ったため」

   発表によれば、事案が発生したのは8日22時40分ごろだ。長崎空港発の「空港線エアポートライナー」が乗客53人を乗せて21時46分に出発。その後、22時36分に長崎駅前に到着した際、20代女性客が自分の荷物を取るためにトランクに入ったのだが、最後に降車した客が気付かないまま扉を閉めた。

   この間、運転席で運賃精算対応していた運転士は、ミラー越しにトランクルームの扉が閉まっているのを確認し、女性客をトランクに残したまま長崎駅前を発車。約13分後の22時50分に終点のココウォーク茂里町に到着し、運転士がトランクを開けた際に気が付いたという。約1.5キロを走行したことになる。

   同社は、「最後に降車されたお客様がトランクルームの扉を閉めたことを知らせる合図をしたことで、本来運転士が行うべきトランクルームの閉扉確認を怠ったため」と原因を説明している。運転士がトランクの開閉を確認することを徹底するとしている。

   自動車部の担当者は14日、トランクに閉じ込められた女性客は外部との連絡を取ろうとしていたが、電話がつながらなかったと取材に説明。こうした事案は今回が初めて。空港線運行マニュアルを徹底すると話している。

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