「生半可なごまかしは通用しないのは、分かっている」
ネリはサウスポースタイルの強打者で、戦績は35勝 (27KO) 2敗。この2つの黒星は、いずれも世界タイトル戦で喫したものだ。
初黒星は、21年5月に行ったWBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦。WBA王者ブランドン・フィゲロア(米国、28)に7回KO負けを喫した。
そして、2つ目の黒星は、24年5月に東京ドームで行われたスーパーバンタム級の4団体王座がかけられた一戦だ。ネリは、4団体王者・井上尚弥(大橋、31)に挑戦し、1回にダウンを奪うも、その後、2回、5回、6回にダウンを奪われ6回TKO負けを喫した。
井上に完敗したネリだが、金平会長は「ネリ選手はキャリアにしても上回っているし、今回はネリ選手のホーム。生半可なごまかしは通用しないのは、分かっている。だから思い切って行けと。何が起こるか分からないのがボクシング。私は京之介の一瞬の爆発力を信じているし、スタッフもみんな信じている」と言葉に力を込めた。
金平会長は、ネリの2度の敗戦を分析した上で、ネリの「弱点」について言及した。
「それほど頑丈ではないと思います。パンチを打たれれば効く。フィゲロア選手にはボディーで倒されている。パンチが当てればというところはある。ただ、そう簡単ではないということも分かっている。だから、腰を据えてやりあってくればいい」
ネリにとって今回の亀田戦は、井上に敗れた24年5月以来のリングとなり、勝負の行方に注目が集まる。
Luis Nery swings at his opponent Kyonosuke Kameda during their face-off.
— Ring Magazine (@ringmagazine) February 10, 2025
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