優秀な人材への最後の一押しに、デザイン性が高いオフィスを
――保育所の迎えに早く帰らなくてはならないことも出てきますね。
担当者 そのとおりです。時短勤務で早く帰る際も、固定席であれば周囲の人が時短であることを理解しているので帰りやすいですが、事情を知らない別部署の人が隣の席だと気を遣う、といったことも生じてしまいます。
――今回の調査を踏まえ、企業側は若い世代の定着に向けてオフィス環境に関する限り、何を重視すればよいと考えますか。
担当者 新卒時・転職時ともに「給与・待遇」「業務内容」が重視されているのは変わらずですが、特に女性では年代が上がるにつれ「働き方や働く環境」を重視する傾向が強くなります。
せっかく採用した人材に長く働いてもらうためには、従業員満足度向上のための施策やコミュニケーションを円滑にするためのツール、オフィス環境なども含めた「働き方や働く環境」の整備が必要と言えるでしょう。
また、就職(転職)活動時に、「オフィスの印象によって会社のイメージがよくなった」と回答した人は全体の4割に上りました。「ここで働いてみたい」と思わせるには、キレイなオフィスのほうが、そうでないオフィスよりもいいに決まっています。
複数内定を取るような優秀な人材への最後の一押しとして、デザイン性を高くして、緑を配置するなど、工夫を凝らしたオフィス環境も効いてくるのではないかと思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)