座席が自由な「フリーアドレス」のメリットとデメリット
――転職先を選ぶ際でも、ワークライフバランスや福利厚生、オフィス環境・雰囲気などの「働き方や働く環境」を重視する割合が、女性は男性の1.5倍も高いです。これは、単にキレイ好きという問題ではない感じを受けます。
担当者 女性の中でも20代よりも30代のほうが「働き方や働く環境」を重視する回答が多いです。結婚や出産などのライフサイクルの変化などにより、柔軟な働き方の必要性が高まってきていることが影響していると考えられます。
――ところで、オフィスの「座席ルール」で顕著な男女差が表れていることが興味深いです。20代の男性が自由に席を選べるフリーアドレスを希望する割合が、20代女性の2倍以上も高い理由は何でしょうか。
担当者 近年、フリーアドレスが導入されている一番のメリットは、さまざまな人と隣の席になる機会が持てることで、他部署を含めた社内コミュニケーションが活発になることと言われています。
一方で、私物の置き場の問題や、自席がないことで居場所がないと感じてしまいがちになる、毎朝空いている席を探すのが面倒、といったデメリットもあります。
女性でも20代前半ではフリーアドレスを希望する人が多い点を見ると、入社直後は社内の人脈を広げ、仕事の幅を広げる意味でも多くの人とコミュニケーションをとれるフリーアドレスに魅力を感じているのではないでしょうか。
一方、20代後半~30代女性は仕事と育児の両立などで忙しくなり、いろいろな人とコミュニケーションをとるよりも固定席で安定した人間関係を築きたい人が増えてくるのかもしれません。