高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 日米首脳会談は本当に「成功」だったのか 「テタテ」から読み解くと...

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関税問題はどこまで議論?

   今回の石破・トランプ会合では、「テタテ」はなく、「少人数」30分、「拡大」80分だった。明らかに、これまでの首脳会談と比較してみると時間が短い。これでは個人的な信頼関係構築は難しいだろう。象徴的だったのが、共同記者会見後、トランプ大統領は石破首相と握手もせずにすぐに立ち去った。

   首脳会談直後の日本を含めた関税措置も事前にどこまで話してもらったのか、疑問である。日本は関税の例外を申し入れるとしているが、どうなるだろうか。

   USスチールの件でも、買収でなく投資というレトリックに乗った。これはカネは出すが口は出さないという日鉄には不都合な話だ。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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