アルピニストの野口健氏が2025年2月12日、愛猫との暮らし方についてXで「ニャンコにとっての幸福とは?」と切実な思いを明かした。
「昨年の夏前かな、ふらりと遊びに来たクロちゃん」
野口氏は愛猫の「クロ」の動画を添え、「最近、ほとんど外に出していないからかなりストレスが溜まっている感じ」と切り出した。
「赤ん坊の夜泣きのように夜中に突然、鳴き出し朝まで続く日も」あるといい、「僕が窓に近づくと『外に出してくれニャー!!!』と腹から出る鳴き声にもう僕もクロさんもヘロヘロに」とお互い疲弊していると明かした。
野口氏がクロと出会ったのは、23年の夏頃のことだったという。野口氏は24年4月、「昨年の夏前かな、ふらりと遊びに来たクロちゃん。それから少しずつ距離を縮めて、一緒に寝るようにもなり。だいたい、朝の8時にきて、夜の22時ごろに帰っていく。2回ほど朝まで我が家にいて朝帰り」とゆるやかに距離を縮めてきたと明かした。当時は、しばらく姿を見せず野口氏が心配しているところにふらりと帰ってきたともしていた。
24年5月にはクロを抱き抱えた写真に「お前さん、もう、野口クロになりんしゃい」とつづるなど、長らくアプローチを続けてきた。
25年1月には「人生初の病院体験!!!」に連れて行くなど、正式に野口家の猫として迎え入れていた。
「少しずつ家の中の時間を増やして最終的には家の中だけに...」
一般社団法人ペットフード協会が発表しているデータによると、室内で暮らす"家猫"の場合、平均寿命は16.22歳だという。一方で、外を自由に歩き回る"外猫"の平均寿命は13.75歳と短い。外に出ることによって交通事故に遭う可能性や猫同士のけんか、伝染性の病気やノミ・ダニ・寄生虫などに感染してしまう危険性もある。
野口氏もクロに「家猫」として過ごしてほしいと思っているとして、「気休めになればと本日、クロ様用のクッションを買ってきました。お気に入り頂けたようです。今度は猫タワーかな。外猫が家猫になるまではいくつものハードルがありますね。少しずつ家の中の時間を増やして最終的には家の中だけに...」と展望を明かした。
「『ニャンコにとっての幸福とは?』というテーマを突きつけられている今日この頃です」とつづった。
「僕に『山登るな』っていうようなもんだよね」
動画には、野口氏がクロのあご下や頭を撫でながら、「クロさん......だんだん"クロ様"になってきましたねぇ......このソファ、いいでしょう。今日買ってきた。クッションというのかな?」と嬉しそうに話しかける様子が映っている。
気持ちよさそうに喉を鳴らすクロに、野口氏は「あんまり出しちゃいけないんだって、外に。危ないから、色々あるからね。表に行きたい気持ちはわかるけどさ」と語りかけた。
「でも、表へ行きたいのはわかるな。そりゃそうだよなぁ。『リスクがあるから表に出るな』っていったら、僕に『山登るな』っていうようなもんだよね。うーん、難しいテーマだなぁ」と本音をこぼしていた。
安全を守りつつ、クロの気持ちに寄り添う野口氏の投稿には、「本当のところ、猫様の気持ちがどうなのか、考えても分からないですよね。できる限り快適に、ストレス無く過ごしてもらうよう努めるしか」「そっか~クロさん家で飼いたくても今まで本人が自由を求めていたんですね」など、共感の声が寄せられている。
最近、ほとんど外に出していないからかなりストレスが溜まっている感じ。赤ん坊の夜泣きのように夜中に突然、鳴き出し朝まで続く日も。僕が窓に近づくと「外に出してくれニャー!!!」と腹から出る鳴き声にもう僕もクロさんもヘロヘロに。… pic.twitter.com/KQfNyKZQYF
— 野口健 (@kennoguchi0821) February 11, 2025