リーグ連覇を目指す巨人。若手のアピールが期待される中で、2025年2月11日に行われた今キャンプ初の紅白戦は計7失策とお粗末な拙守が目立った。
「ミスした後に声が出てないのも寂しい」
3回に佐々木俊輔の飛球を三塁・増田陸が触れずに落とすと、8回表2死一塁では牽制球で走者が飛びだしたが、一塁・秋広優人が二塁に悪送球。9回2死で右翼・浅野翔吾が右前打をファンブルした。
増田陸、秋広、浅野は打撃が注目される選手だが、守備力を高めなければ定位置をつかめない。
スポーツ紙デスクは
「秋広は外野の守備が正直厳しい。一塁の定位置を目指すことになりますが、こういった悪送球を見せるとレギュラー争いの土俵にも立てない。浅野も心配です。外野の守備で打球に対する反応が速いとは言えず、練習を見ていてもゴロの処理が危なっかしい。本人の中で苦手意識を抱えているのかもしれませんが、打撃でアピールしても守備力が不安定なら首脳陣は使いづらくなる。ミスした後に声が出てないのも寂しいですね。若手たちにレギュラーを脅かす覇気がないことが気になります」
と指摘する。
常日頃から守備の重要性を説く阿部監督
打撃不振に陥っても、守備能力が高い選手は我慢して起用されるため、チャンスの数が増える。
レギュラーを張る坂本勇人、岡本和真、吉川尚輝、丸佳浩の共通点は、守備能力が高いことだ。坂本は昨年109試合出場で打率.238、7本塁打、34打点と振るわなかったが、三塁の守備では再三好守を見せてゴールデングラブ賞を受賞した。
巨人の昨年の58失策はリーグで最少だった。阿部慎之助監督は常日頃から守備の重要性を説いている。実戦が続く中で、若手たちは信頼を取り戻す守備を見せてほしい。(中町顕吾)