米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」(ウェブ版)は2025年2月9日、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の特集記事を組み、井上に対戦してほしい5選手を独自に選出した。
井上の次戦は6月に米ラスベガス有力
井上は1月24日に有明アリーナで、スーパーバンタム級の王座防衛戦を行い、WBO同級11位キム・イェジョン(韓国、32)を4回KOで下し王座防衛に成功。25年度初戦を鮮やかに飾った井上は、年内にあと3試合を計画している。
次戦は6月14日に米ラスベガスで予定され、対戦相手は、WBC世界スーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(メキシコ、24)が候補に挙がっている。その次は、元WBA・IBF世界同級王者で、現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)が候補となる。
スポーツ紙の報道によると、所属するジムの大橋秀行会長(59)は、25年度最後の試合に、1試合限定で1階級上のフェザー級に上げる計画を明かし、対戦候補としてWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、27)の名を挙げた。
25年度を全勝すれば、26年にはファン待望のビッグマッチも。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T、27)との対戦に注目が集まる。
このような状況の中、「ボクシングニュース24」は、「ファンは、井上がリスクの高い試合に挑戦するのを見たいと思っている」とし、編集部の独断で井上に対戦してほしい5選手をピックアップした。
アフマダリエフは年内に対戦の可能性が
編集部が選出したのは、WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ、WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ、30)、WBC世界フェザー級1位ブルース・キャリントン(米国、27)、IBF世界スーパーフェザー級1位エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ、27)、WBO世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ、30)の5選手だ。
アフマダリエフは、25年度内に対戦する可能性が高い。一方で、その他の4選手は井上よりも階級が上の選手だけに、早くても井上がフェザー級に転向する可能性のある26年以降の対戦となるだろう。
WBOフェザー級王者エスピノサは、身長185センチの無敗王者だ。プロ戦績は26勝(22KO)無敗で、同王座を2度防衛している。
挑戦者候補のキャリントンとヌニェスは、ともに次期世界王者として期待される選手だ。キャリントンは14勝(8KO)、ヌニェスは28勝(28KO)1敗の戦績を誇る。
井上の2階級上のWBO世界スーパーフェザー級王者ナバレッテは、スーパーバンタム級、フェザー級を制した世界3階級制覇王者。スーパーバンタム級時代から注目されていた王者で、戦績は39勝(32KO)2敗1分け。
「ボクシングニュース24」が選出した5選手は、いずれも強打が売りの選手。果たして井上との対戦は実現するのか。井上の今後に目が離せない。