望遠レンズは必要か?
カメラも同様だ。
いまや背面のカメラは、二眼、三眼が当たり前になった。たとえば、iPhone 16 Proの三眼レンズは「5倍の光学ズーム」の撮影に対応。光学ズームは、レンズの力で景色を拡大してくれる。そのため、粗のない望遠写真を撮影できる。
さらに、iPhone 16 Proは超広角レンズも搭載され、より幅広い範囲を撮影することも可能。デジタルカメラの売上が年々減っている理由もうなずける高機能だ。
しかし、そのようなカメラ性能は本当に万人が求めているものなのか?
日常生活の場面、たとえばQRコード決済を行ったり、「ホ方式」の身分証明(免許証等の券面を撮影する方式)を実施したりということであれば、広角レンズ1つで十分。望遠レンズや超広角レンズは、あくまでも「粗の少ない綺麗な写真を撮影する」ための嗜好品と表現してもいいだろう。
こうした機能を使えることは魅力だが、そのために本体価格が高くなってしまうのなら......と考えてしまう。