鹿児島大の研究室「こんな形で名指しやめて」とインフルエンサーに抗議 Xで舌戦、外野からは殺害予告まで【追記あり】

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「名誉毀損で法的措置をとらせていただきます」

   ゆな先生は、議論の発端となった投稿の意図を7日、詳しく説明した。「難易度で言えば通常は『慶應大>鹿児島大』なのです。それは間違いない」としつつ、「でも私はそんな単純な世界ではなく、都会の人が理解できない世界がある、と言っています」と続けた。

   地方国立大学に進む学生の理由について、「金銭的な事情で都会へ出してもらえなかったり、封建的な考え方により、女性だからという理由で家から通わなければならなかったり、家族の面倒を見ないといけなかったり、通っている高校の先生が『国公立に行け』と強制してくる、『私立は馬鹿がいくところ』と言われる文化がある、など、都会では想像できない世界があるのです」と説明。

   鹿児島大学を例に出したのは「鹿児島が封建的な文化が強く残る地域の代表だからです。特に女性の大学進学や上京に対しての抵抗が未だに強い。鹿児島県は女子の大学進学率が30%しかなく、全国の都道府県で最も低いのです。東京だと70%あります」とした。

   自身の女性の友人が、東京の大学で学びたかったが「彼女は父に猛烈な反対をされて、家から通える鹿児島大学しか受けさせないと言われました」とのエピソードも披露。慶大に合格すると、「何度も頭を下げて、最後は『卒業後は鹿児島に帰って来る』という約束をした上でやっとの思いで東京に出してもらえました」という。

   そのうえで、「受験偏差値では差があっても、鹿児島大学には慶應に入れるはずだった学力レベルの学生がいます。他の地方国立大でも同様です。それは、都会の皆さんにぜひご理解頂きたいです」と結んだ。

   坂井研究室は8日、改めて「最初から言ってるが、この社会問題の議論を提示するにあたって、特定の大学を名指しで安易に引き合いに出す必要はないし、出してはいけないんですよ」と訴えた。

   自身のこれまでについても「経済的理由と女だからという理由で、偏差値84だが東京に行かせてもらえなかった」と明かし、「その当事者としても言う。安易に当該の問題を個別名を出し煽り炎上させないでほしい。早急にお引き取り願いたい」としている。

   坂井研究室は9日、ゆな先生による「坂井准教授のひねくれた主観、思い込み、うがった見方によるレス反応により、それを見た人々から逆に鹿児島大学の教員のレベルに疑問を持たれ、そこで学んでいる学生の扱いが悪くならないか私は心配になりました」とのX投稿を引用し、「さて、『ゆな先生』というかたから、個人を特定する形で中傷されました。大変遺憾ですので名誉毀損で法的措置をとらせていただきます」と報告した。

   同時に、「関連し、私個人を特定する形で誹謗中傷した全ての投稿を画像に記録しました。情報開示請求の上、名誉毀損でご連絡が行くと思いますので該当者よろしくお願いします」としている。

   舌戦は「場外」に飛び火。坂井研究室は殺害予告や大学への爆破予告まであったことを明かし、「警察に通報しました」と報告した。これにはゆな先生もXで、「鹿児島大学の方々への誹謗中傷などはやめてください。そんなことをしても何にもなりませんし犯罪です」と呼びかけている。

(2月9日22時50分追記)文脈をより正確に伝えるために、「ゆな先生」のXでの発言を一部追加しました。

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