ホンダ、日産、スズキ「EV遅れ」の波 世界販売台数は中国BYDに抜かれるも反撃の糸口はある

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「e-fuel」開発も世界的に進んでいる

   もちろん楽観はできないが、ホンダと日産の経営統合で、両社の研究開発技術を持ち寄れば、全固体電池で世界をリードすることができるかもしれない。

   中国も全固体電池の開発を進めている。日本メーカーが公約通り、20年代後半に全固体電池を実用化できるかどうかが、当面の注目ポイントだろう。

   一方、水素(H)と二酸化炭素(CO2)を化学反応させて作る「e-fuel」と呼ばれる合成燃料の開発も世界的に進んでいる。日本ではENEOSホールディングスや出光興産などが海外の新興メーカーと組むなどして実用化を目指している。

   「人工的な原油」とも呼ばれるe-fuelは、技術的には生産が可能で、問題は量産で狙い通りのコストダウンが図れるかどうかだ。この脱炭素燃料が実用化すれば、トヨタなど日本メーカーが得意とする内燃機関(エンジン)が生き残る可能性がある。

(ジャーナリスト 岩城諒)

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