ホンダ、日産、スズキ「EV遅れ」の波 世界販売台数は中国BYDに抜かれるも反撃の糸口はある

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トヨタの戦略を間違いとは言えない

   トヨタなど日本メーカーがEVで出遅れているのは事実だが、これらの課題が解決しない限り、EVの普及は現実に進まないと理解しているのだろう。その点、EVに特化せず、PHV、HV、燃料電池車と全方位に展開するトヨタの戦略は、まだ世界で勝負が決着しない現状では理にかなっているともいえる。

   日本メーカーに反撃のチャンスがあるとすれば、全固体電池だろう。現在のリチウムイオン電池が電解質に液体を用いるのに対し、全固体電池は文字通り固体の物質を電解質に用いる。

   エネルギー密度が高く、充電時間はリチウムイオン電池に比べ3分の1に短縮し、航続距離も伸びるとされる。電池の経年劣化も含め、全固体電池はEVの弱点を解消する切り札と期待されている。ただし、固体電解質の開発や量産技術など解決すべき課題が多い。

   世界の自動車メーカーや電池メーカーが開発を急いでいるが、日本ではトヨタ、ホンダ、日産が独自に開発を進めている。

   このうちトヨタは20年8月から全固体電池を搭載した試作車を公道で走らせデータを取得するなど、特許出願件数では世界をリードしているという。

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