貸金庫10億円窃盗で明るみになった利用実態 口座に入金されなかった巨額キャッシュの不思議

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重要書類の保管も注意が必要

   阪神大震災や東日本大震災......。自然災害のたびに、その安全性が高い評価を受け、貸金庫は利用者を獲得してきたという歴史がある。今、3メガバンクの契約数だけで計40万件に上るという。料金は年間数万円。手軽に利用できる身近なサービスゆえに、注意しなければならない点もある。

   貸金庫は原則、契約者以外は開閉できない。契約者が亡くなると、金融機関は貸金庫を凍結するから、「遺言書や保険証券といった遺族が確認する書類の保管は避けた方が良い」との指摘は参考になる。どうしても保管したいのなら、事前に代理人登録する必要がある。そして、時代は超高齢社会、認知症リスクも考えなければならない。新聞に掲載されていた読者の川柳が忘れがたい。

「貸金庫どこの銀行だか忘れ」

   やはり、現金、特に多額の現金を貸金庫に預け入れるのはやめた方がいい。

(ジャーナリスト 倉井建太)

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