転職直後だけでなく、過去・現在・未来の3点でキャリアを考えよう
――う~む。第二新卒として転職を目指す若者の前途も厳しいですね。そんな若者たちに心構えのアドバイスをお願いします。
宮本祥太さん 第二新卒のニーズは高いと考えますが、採用基準は企業でそれぞれ異なり、必ずしも希望する企業に転職できるとは限りません。また、同じ会社で働き続けることでスキルが積み上がったり、待遇を高めたりする可能性もあるため、転職することが本当に必要か、それが今このタイミングでよいのかは十分検討する必要があります。
そのうえで、転職を目指す場合は、転職直後だけでなく、過去・現在・未来の3点でキャリアを考えることが重要です。今回の調査からも、第二新卒採用では『これまでの社会人経験』が重視される傾向がうかがえました。自分自身が、社会人としてこれまでにどのようなことを経験し、どのようなスキルを得たのかを自分の中で整理することがまずは大切でしょう。
これをベースに、どんな環境であればこれまでの経験を活かせるか、自分が将来目指すキャリアの実現に近づくのか、など先を見通して行動することで、応募先から内定を得たり、転職後に長期的に活躍したりすることにもつながると思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)
【プロフィール】
宮本祥太(みやもと・しょうた)
マイナビ キャリアリサーチラボ研究員
中途採用領域などを担当。新聞記者を経てマイナビに中途入社。『マイナビ転職』の制作ディレクターとして300社以上の中途採用支援に携わる傍ら、キャリアコンサルタントとして若年層を中心に100名以上の転職相談に対応。
関心のあるテーマは求職者・企業双方の視点から見たジョブマッチング。国家資格キャリアコンサルタント。