いま「第二新卒」転職市場がアツイ かつてのすぐ辞めるイメージが好転...強みに期待/マイナビ・宮本祥太さん

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第二新卒では4人に1人が「フルチェンジ転職」

――企業から見て、第二新卒を採用して育成していくうえでは、何が大切だと考えていますか。

宮本祥太さん 20代の転職者のパターンには、ほかの世代に比べて業種や職種を変えて転職する人が多い傾向があります。私たちはこれを「トライ転職」と呼び、半数以上が新たな分野に挑戦しています。

そのうち業種と職種の両方とも変えてしまう転職を「フルチェンジ」と呼び、第二新卒ではなんと4人に1人がフルチェンジです。それだけ、転職市場が流動化しているということです。

仮にフルチェンジではなく、同業種・同職種へ転職する場合も、実務経験が浅い第二新卒にとっては、知識・スキルを十分に備えていない可能性があります。そのことに十分配慮し、個々の習熟度をよく観察しながら、実践的なスキルが身につくまで丁寧に関わることが重要でしょう。

転職して新しい環境で仕事を始めるとなると、その企業独自の習慣や仕事の進め方などを学び、そこに自分をフィットさせていく必要があります。早期の戦力化に向けて実践スキルの習得が重視されがちですが、これに加えて、企業独自の文化や仕事スタイルについても丁寧に伝えながら、組織に順応してもらうことが重要です。

そのために、1人の採用担当者や現場の教育担当者だけではなく、組織一体で時間をかけて育成に関わり、サポートしていく姿勢が大切だと考えます。
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