田中将大は巨人で完全復活できるか? 元DeNAヘッドが「新投球フォーム」を分析...「大胆に変えている」

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   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーし、DeNAでヘッドコーチを務めた高木豊氏(66)が2025年2月6日までにユーチューブを更新し、25年シーズンから巨人でプレーする田中将大投手(36)を独自分析した。

  • 田中将大投手(編集部撮影)
    田中将大投手(編集部撮影)
  • 田中将大投手(編集部撮影)

「投球フォームを大胆に変えている」

   巨人1軍は現在、宮崎県内で春季キャンプを張っている。スポーツ紙によると、田中は久保康生巡回投手コーチ(66)ともに投球フォームの改造に取り組んでいるという。

   田中は24年オフに楽天から巨人に移籍。楽天最後のシーズンとなった24年は、1軍の登板はわずか1試合にとどまった。移籍1年目の25年は、再起をかけてのシーズンとなる。

   田中の春季キャンプ報道を踏まえた上で、高木氏は「今は解析する機会とか、科学的に分析するということもあるが、久保コーチがマー君の気持ちに寄り添って、いろいろ手取り足取りやっている。効果がいいみたい」と率直に語った。

   スポーツ紙の報道によると、久保コーチの指導の効果はてきめんで、キャンプ3日目の2月3日に田中は急きょ初めてのブルペン入り。捕手相手に36球投げ込んだという。

   高木氏は田中の投球フォーム改造について、「見た目は分からないかもしれないが」と前置きし、「大胆に変えている。本人の中では、1階で仕事をしていたのが、2階で仕事をする感覚。1階からキャッチャーに投げるのと、2階に上がって投げるのでは角度が全然違う。そういう感覚でいると思う。マウンドの景色が違うと思う」と独自の視点で分析した。

   そして、春季キャンプにおける田中の見通しについて、こう語った。

「今のマー君に合うフォームを久保コーチが探した」

   「今のマー君に合うフォームを久保コーチが探した。(フォームをものにしたのは)センス。ただ、今はいいかもしれないが、いったん絶対に壁に当たる。変えたものは、一瞬はいい。新鮮だし、目からウロコみないなところがある。投げていて『あれっ?』というところがある。そこを乗り越えて自分のものにしたら本物。今は光が見えた状態」

   田中はこれまで楽天で119勝、大リーグのニューヨーク・ヤンキースで78勝を記録。節目の日米通算200勝まであと3勝に迫っている中、高木氏は「(200勝まであと)3勝とか言われているが、3勝どころじゃない。ローテーションの軸になる可能性がある」と明言した。

   田中はヤンキースから楽天に復帰した21年以降、勝ち星が黒星を下回る状態が続いていた。21年は4勝9敗、22年は9勝12敗、23年は7勝11敗、24年は勝ち星なしの1敗に終わった。

   巨人1年目の25年シーズンで完全復活することができるのか。高木氏は、次のように予想した。

   「開幕まであと2か月ということを考えると、その中で実戦が数試合ある。たぶん2か月あれば間に合う。マー君だったら習得する。今はフォームを固めていく作業。それを忘れないように体に叩き込んでいく。そういうことが大切。フォームが変わってリリースポイントが違うと、今まで投げていた変化球の精度などが変わっていく。フォームがある程度固まったら、その微調整に入っていく」

   そして、具体的な勝利数に言及。「フォームが固まり、指先の感覚もいい感じだったら、たぶん10勝ぐらいはいける」と太鼓判を押した。

   巨人の1軍は13日に宮崎キャンプを打ち上げ、15日から場所を沖縄県那覇に移して2次キャンプを張る。

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