プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)が、年内に1階級上のフェザー級での世界タイトル戦を計画している。
「時間が経って『もしかしたらな』と思えるのがエスピノサ」
スポーツ紙の報道によると、所属ジムの大橋秀行会長(59)が明かしたもので、対戦候補としてWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、27)が挙がっている。
ボール戦に勝利すれば、26年は再びスーパーバンタム級に戻して4団体の王座防衛を行っていくというが、将来的にはフェザー級転向を視野に入れている。
スーパーバンタム級で無双する「モンスター」。フェザー級でも無双は続くのか。井上を脅かす王者はいるのか。J-CAST編集部は、多くの世界王者を育てたTMKジムの金平桂一郎会長(59)に話を聞いた。
現在、フェザー級には、WBA王者ボールの他に、3人の世界王者が存在する。
WBC王者スティーブン・フルトン(米国、30)、WBO王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ、30)、IBF王者アンジェロ・レオ(米国、30)の3人だ。
金平会長は、「現時点で井上選手の脅威になりそうな王者はいませんが」と前置きした上で、「これから時間が経って『もしかしたらな』と思えるのが、エスピノサ選手です」と、WBO王者の名を挙げた。
エスピノサは身長185センチと、フェザー級では長身で、プロ戦績は26勝(22KO)無敗。23年12月に、五輪で2度金メダルを獲得したロベイシ・ラミレス(キューバ、31)を判定で破り、WBO王座を獲得した。24年12月の再戦では、6回TKOで退け、勢いに乗る注目の世界王者だ。