時価総額、価格変動、コスパ...それぞれに一長一短
J‐CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。
――暗号資産の取引額が多い上位は、「ビットコイン」「イーサリアム」「エックスアールピー、リップル」「ビットコインキャッシュ」となっています。それぞれどういう特長があるのでしょうか。
担当者 ビットコインは、世界初の暗号資産であり、時価総額が大きいです。デジタルゴールドとして位置づけられ、長期的な資産価値に期待が集まっています。しかし、市場の動向に大きく左右され、価格が急激に上下するリスクがあります。
イーサリアムは、スマートコントラクト機能(プログラミングされた条件が満たされると自動的に実行され、時間やコストが削減できる)を備えており、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替トークン)などのさまざまなアプリケーションの基盤として利用されています。トランザクション料金(データ通信を処理するための費用)が高く、ネットワークが混雑している際にはさらに高額になることがあります。
エックスアールピー、リップルは、高速かつ低コストの送金が可能であることが特長です。ブリッジ通貨(2つの通貨の橋渡しをする)としての機能を持つため、円とドルをつなぐ役割を担うこともあります。価格の変動が激しく、損失が出るリスクがあります。
ビットコインキャッシュは、ビットコインから派生し、同じ性能を持ちつつもビットコインよりも高速な取引処理が可能です。しかし、ビットコインに比べて認知は低く、取引の選択肢が限られることがあります。