AIと人の目を通したダブルチェック
人同士がつながるコミュニケーションアプリは、本来の使い方を逸脱して悪用される恐れがある。「カドル(Cuddle)」の場合、運営側はどのようなリスクヘッジをしているのか。渡辺氏は次のように説明した。
「悪質な使い方をするユーザーが発生することのないように、セキュリティを万全に運営を行なっております。例えば、『カドル(Cuddle)』に搭載されている最先端のAI(人工知能)はGAFA(米国の大手IT企業4社、グーグル、アマゾン、フェイスブック=現メタ、アップル、のこと)出身のエンジニアがカドル(Cuddle)専用として構築したものです。最先端のAIを活用し、24時間365日さまざまな項目での監視を行なっています」
渡辺氏によると、運営側では人によるチェック体制も取り入れている。
「AIのみに頼らず、人による審査部門もあり、入念なプロフィール審査、AIと連携したアカウント審査を行なっています。AIと人の目を通したダブルチェックにより、少しでも悪質な使い方をするユーザーは即時アカウント停止の処分や、追加認証を行なっていただきます。さらに、利用者側でも不審な方がいればすぐに運営に通報することができ、即時マッチングの解除なども利用者側で行えます。利用者から通報をいただいた場合には、審査部門が速やかな対処を行っています」
悪質な使い方をするユーザーとしては、すぐに肉体関係を求める、投資詐欺などを持ちかける、などが含まれる。
「投資勧誘や怪しげな海外からの業者はどのようなSNS、マッチングサービスを利用していても遭遇することはあるかと思います。そのようなユーザーにだまされるユーザーが出ないよう、カドル(Cuddle)ではマイページの目立つ部分でユーザーへの注意換気を行なっています。そこではマッチングサービスやSNSでよく行われる詐欺や勧誘の手口、悪質なユーザーの特徴と対策などを記載し、トラブルへの事前策を施しています」