住所変更等の手続きが大幅に簡略化
現行の運転免許証には、マイナンバーカードと同様にICチップが内蔵されている。
この「ICカード免許証」は、運転免許証の偽造対策に大きく貢献したと言われている。
それなのに、国が運転免許証とマイナンバーカードの一体化を推し進める理由は、これにより住所変更等の手続きが大幅に簡略化されるからだ。
従来の免許証では自治体と警察の両方に届け出が必要だった。だが、マイナンバーカードを活用することで、自治体窓口での手続きのみで住所変更を済ませることができる。さらに、居住地以外での免許証更新手続きも可能になる。
また、更新時講習はオンラインで受講できるという。ただし、オンラインの更新時講習にのぞめるのは、優良運転者と一般運転者のみ。初回運転者と違反運転者は引き続き、対面講習を受ける必要がある。
こう書くと、「いいこと」ばかりのようだが、実は逆に面倒になってしまう点もある。