国内では違法な「オンラインカジノ」に関わっていたとして、吉本芸人2人が警視庁の事情聴取を受けていたと報じられ、著名人も「はまる」ほどの実態に関心が集まっている。
2人については、イベントなどが相次いで中止になり、周囲に与える影響も甚大なようだ。政府広報オンラインも、「『知らなかった』では済みません!」とXで注意を呼びかけている。
卓球選手は「違法と分からず」と供述したというが...
2025年2月5日の報道によると、前年のM-1グランプリで決勝に初進出したお笑いコンビ「ダイタク」の吉本大さん(40)がオンラインカジノに関わった疑いがあり、本人も容疑を認めているという。
所属する吉本興業は5日、一部タレントにコンプライアンス違反の疑いが出て活動を自粛させると公式サイトで発表した。具体的なタレント名は発表していないが、大さんも含まれるとみられている。大さんについては、出演するイベントの中止などが次々に発表された。
また、吉本所属では、お笑いコンビ「9番街レトロ」のなかむら★しゅんさん(31)もオンラインカジノに関わった疑いがあるとされ、NHKなどは、他に複数の吉本芸人にも疑いが出ていると報じた。
オンラインカジノを巡っては、21年の東京五輪で卓球男子団体の銅メダルを獲得した丹羽孝希選手(30)が、賭博の疑いで千葉県警に1月20日に書類送検されたと報じられた。共同通信の記事によると、スポーツの勝敗予想などで賭けたといい、「違法と分からずやってしまった」などと供述したという。その後、丹羽選手は、所属の岡山リベッツから契約解除されるなど多大な影響が出た。
丹羽選手は、23年夏に暗号資産(仮想通貨)を元手に賭けたといい、警視庁がオンラインカジノの決済代行業者を摘発したことで関与が分かったという。
読売新聞の2月2日付記事によると、24年に海外のオンラインカジノを巡って国内で摘発されたのは、利用者と業者で計279人だと警察庁が暫定値をまとめた。前年は107人だったことから、3倍近くに増えた計算だ。
ネット上で、オンラインカジノを検索すると、海外サイトの日本語版が次々に見つかる。