サウナ・温浴施設の関連事業を展開する「Habitat」の代表取締役社長・北村功太氏(29)が、2025年2月4日に死去した。北村氏は、タレントの小島瑠璃子さんの夫だと報じられている。
SNSでは、Habitatの赤字の決算状況や同社がリリースするアプリの内容の少なさが指摘されている。
21年には累計1億円超の資金調達するも...
Habitatは5日に公式サイトで、4日に北村氏が亡くなったこと、同日付けで代表取締役を退任したことを報告した。
北村氏は23年5月15日公開の週刊文春オンラインで小島さんとの結婚が報じられており、報道によると、北村氏は週刊文春の取材に結婚の事実を認めていた。その後8月に、小島さんは自身のSNSで妊娠を報告した。25年2月4日、小島さんとその夫が救急搬送され、夫は死亡、小島さんは軽傷と各メディアが報じていた。
Habitatとはどのような会社なのだろうか。登記簿によると、Habitatは20年10月に設立された。なお、結婚の際に、小島さんの姓に合わせて改姓したとみられ、23年5月に「小島」姓に変更している。
21年12月のプレスリリースでは、オリエンタルランド・イノベーションズら3社や個人投資家が出資する第三者割当増資により、累計1億3000万円の資金調達をしたと報告。超高品質サウナ運営事業や温浴施設関連アプリの開発に充てるとしていた。
しかし、官報に掲載された24年8月23日付けの第3期決算公告によると、利益余剰金がマイナス3億225万8326円、当期純利益はマイナス1億4496万4363円。経営状況は芳しくなかったようだ。
アプリは24年1月15日以降更新されず
登記簿に記載された主な事業内容は次のとおりだ。
「リラクゼーション及び健康増進等を目的とした店舗及び施設並びに宿泊施設の企画、運営、管理及びコンサルティング」
「フランチャイズチェーンシステムによるリラクゼーション及び健康増進等を目的とした店舗及び施設並びに宿泊施設の経営及び経営指導」
「ソフトウエアの開発、制作、販売及び保守」
手掛けていた具体的な事業の1つとしては、「温浴施設向けDXツール『habitat』」の開発、提供が挙げられる。これは、提携する温浴施設のチケット購入ができるスマホアプリだ。リリースによると、温浴施設に向けて「顧客の入退店、決済金額などを自動分析」するサービスを提供するとしている。
22年4月から23年9月までにかけて、6施設との提携開始を発表してきた。しかし、実際にアプリを見てみると、25年2月5日時点では、北海道と岡山県の2施設のみしか表示されていない。
また、アップルストアの紹介ページには「お得な施設の月間サブスクリプションに登録すると、いつも通っている施設をよりお得に活用できます」とあるが、登録画面は見当たらない。
「施設の予約・混雑状況確認などの機能を追加予定」とも記載されているが、アップデート履歴を見ると、24年1月15日以降は更新されていないようだ。
SNSではこうした経営状況やアプリの内容の少なさが指摘され、「謎の会社だ...」「赤字続きって、ホントに大変だろうな...」といった声が寄せられている。