「きのこの山」「たけのこの里」に異変 「チョコ」がいつの間にか「準チョコ」に...明治が明かしたその経緯

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植物油脂との「代替による味への変化はございません」

   前出の公正競争規約を運用している「全国チョコレート業公正取引協議会」の担当者は2月3日、J-CASTニュースの取材に対し、準チョコなどに表示を変更することについて、こう答えた。

「表示を変えるときに、メーカーが申請したり発表したりしないといけないというルールはありません。表示と中身が一致してさえいれば、規約上は問題ありません」

   規約については、景品表示法の第36条に基づいて締結されていると説明した。

   「きのこの山」「たけのこの里」について、明治の広報部は5日、取材に対し、24年9月生産分から準チョコへの表示変更をしたと答えた。

   その理由については、「カカオショックの影響が続く中でも、お客さまに商品をお届けし続けるため、カカオバターとの配合量を調整する規格変更に伴う表示変更を行いました」と説明した。配合量は、植物油脂との間で調整したというが、「代替による味への変化はございません」と述べた。

   プレスリリースなどで変更を発表していなかったのは、原料を変えるときは通常、発表対応をしていないからだとしている。ただ、客に聞かれたり取材を受けたりしたときは、真摯に対応して説明しているとした。

   ネット上では、明治の「アーモンドチョコレート」「明治ハイミルクチョコレート」なども、「準チョコレート」に変わっていると指摘が出ており、実際コンビニなどを回ると、この表示になっていた。

   このことについては、広報部では、次のように説明した。

「2024年9月生産分以降、一部商品につきましては、規格変更を行っています。カカオバターとの配合量を調整しました。それに伴い、商品パッケージの表示を変更しております。カカオ産地の課題やチョコレートを取り巻く市場課題について、弊社としては課題解決に取り組むとともに、今後ともお客様へ丁寧に説明してまいります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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