ラーメン店倒産が最多 二大スープ味「醤油」「とんこつ」が半数以上も...「横浜家系」「二郎系」「つけ麺」が少ない理由

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ラーメン界に「味の新風」を巻き起こしたくて参入?

   J‐CASTニュースBiz編集部は調査を行なった東京商工リサーチ情報部の担当者に話を聞いた。

――国民食といわれるラーメン店の倒産が最多になった理由はズバリ、何が一番大きいのでしょうか。

担当者 ラーメン店は、材料価格や光熱費、人件費などが上昇するなか、よほどの特徴や人気がないと提供価格「1000円以内」に阻まれてしまいます。

ラーメン業界では「1000円の壁」という言葉があります。文字通り1杯の価格が1000円を超えると客足が伸びなくなります。実質賃金が伸び悩むなか、お客の財布の紐は非常に堅いので、ラーメン1杯に1000円以上の値付けは言葉以上にハードルが高く、乗り越えることが難しくなっています。

――リポートでは、ラーメン店の廃業率は「1年以内40%、3年以内70%」と書いていますが、それほど浮き沈みが激しい業界に何を好んで参入しようとするのか不思議です。

以前、美容院の倒産が多い理由を取材した際、「雇われ美容師の多くが、自分の店を持って美容の世界にヘアデザインの新風を起こしたい」という志を持って参入すると聞きました。ラーメン店の場合も、雇われ店員がそういう味に対する志を持って自分の店を持ちたいと参入してくるのでしょうか。

担当者 ラーメンは、もっともメジャーな国民食で、根強い人気があります。美容師になるには美容師国家資格が必要ですが、ラーメン店には特別な資格は何も必要なく、小規模、小資本での参入が可能です。また、お客と身近に接し、自分のこだわりラーメンの味への反応、喜ぶ顔を見ることができます。

有名店で修行したり、独自に味の開発に挑戦したりと、スタートはさまざまですが、自分の店を持ちたい、独立して夢を叶えたいとチャンスを狙っている人は多いと思います。
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