会議などで意見を求められたときに、このように発言する人によく遭遇します。
「(私は)いいと思うけど、ほかの人はどうかな」
この発言をきっかけに、まとまりかけていたが、膠着状態に突入してしまったことが何回もあります。「総論OK」と言っているのと同じ。ただ、「総論OK」は、本当はノーということがままあります。
膠着が続けば、モチベーションを下げる要因に
この「総論OK、各論NG」は、日本の悪しき文化と言われ続けてきました。
そもそも物事を決める際、ついつい「総論」を合意してから、「各論」を詰めるという進め方をしてしまいます。しかしこのやり方は、「総論賛成なら各論も賛成であるはずだ」という考えに立脚したもので、「総論賛成・各論反対」を引き起こしがちです。
だからなのでしょうか、いまだに影響力を発揮する手法として活用する人がたくさんいます。でも、周囲からすれば「勘弁してくれ」と感じる発言ではないでしょうか? 膠着状態で時間が経過するので、モチベーションを下げる要因になりがちです。
できれば自ら対策を考えて、仕掛けることで、膠着状態を脱したいものです。では、どうしたらいいのか? まずは「どのようなメンタリティーから発言するのか?」考えてみましょう。