2034年までに実現できるか?
JR東日本は、ウォークスルー改札を2034年までに実現させるという目標を立てている。
もちろん、ウォークスルー改札が東京駅や新宿駅で導入されるまでにはいくつものハードルがある。
たとえば、この新方式の改札は1日平均約300万人を記録する新宿駅の乗降者を滞留なくさばけるのか。システムの穴を突いた不正は発生しないのか。そして、利用者の位置情報を適切に扱うことができるのか。「利用者の現在位置」を特定する仕組みに対して、「自分の行動が筒抜けになってしまうのでは?」という声もある。
とはいえ、交通系ICカードの雄である「Suica」の進化は「電車の乗り方」すらも大きく変える可能性を秘めている。(澤田真一)