2025年シーズンに向けて、ロッテの戦い方で注目されるのは、ポスティングシステムを利用してドジャースに移籍した佐々木朗希が抜けた穴をどうカバーするかだ。
野球評論家の間でも戦力ダウンを懸念する声が上がるが、果たしてそうだろうか。
石川柊太のFA補強に成功 小島和哉、種市篤暉も存在感
スポーツ紙記者は、こう分析する。
「佐々木は投げている球が規格外だったことは間違いないが、先発ローテーションで1年を通して投げたシーズンがない。規定投球回数に到達したことがない投手はエースとは呼べません。きっちり稼働してきた小島和哉、種市篤暉の方が先発投手としての貢献度は上です。実績がある石川柊太がFA補強できましたし、十分に戦えると思います」
たしかに、石川の獲得に成功できたことは大きい。18年に自己最多の13勝を挙げた。コロナ禍により120試合制でレギュラーシーズンが開催された20年は、11勝で最多勝を獲得。
石川は昨年、15試合登板で7勝2敗、防御率2.56と夏場以降に先発の柱として安定した投球を続けていた。オフに国内FA権を行使すると、ヤクルト、巨人、オリックス、宣言残留を容認していたソフトバンクとの争奪戦をロッテが制した。