「界隈」は今後も様々なテーマで増えていく
長田氏いわく、コロナ禍前はZ世代全体で広く同調圧力があった。しかし、コロナ禍で行動や人間関係が制限されたことで、全員と共感しなくても、同じことを同じ熱量で楽しめる人たちとだけ共有できればいいという空気感ができた。若者は周りの目を気にする意識が高いため、気にする半径を狭めていくことで、自分の安心感を確保して、小さい「界隈」の中で消費を楽しんでいくことが当たり前になってきているのだという。
一方で、「わかる人にだけわかればいい」という閉ざされた界隈では、自浄作用を失ってしまうのではないか。長田氏は、こう語る。
「界隈にいる人が同じで凝り固まることも勿論ありますが、強制感がないのが界隈の良さです。界隈との距離感は個人が調節できるもので、グラデーションになっています。界隈は境界線がないのが特徴で、嫌になったら離れることを選択できます」
長田氏は、界隈の流行はその「生きやすさ」から出ている傾向とし、「今後様々なテーマで加速して増えていくと思います」としている。
(J-CASTニュース編集部 井上果奈)