「『次の試合、次の試合』と言われ続け...」
井上への指名挑戦権を獲得してから1年以上経っても試合が実現しないことから、アフマダリエフの苛立ちは募るばかり。これまでボクシング専門メディアを通じて、井上への挑発を繰り返してきたが、不満は尽きないようだ。
「ザ・リング」の取材に対し、アフマダリエフは「明確な道筋があるのなら構わない。しかし、『次の試合、次の試合』と言われ続け、その間に試合を追加し続けることはできない。そうでなければ、井上はWBAのベルトを返上するべきだ」と主張したという。
井上戦の「確約」を求めるアフマダリエフ。一方で、井上陣営はアフマダリエフ戦の可能性を否定しておらず、対戦に前向きな姿勢をみせている。
スポーツ紙の報道によると、所属ジムの大橋秀行会長(59)は次戦について、米ラスベガスでWBC世界スーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(メキシコ、24)と対戦する計画を明かし、勝利すれば、アフマダリエフとの対戦を予定しているとした。
このような井上陣営の意向を、アフマダリエフは認識しているようで、「素晴らしい計画のように聞こえる」とした上で、「しかし現実には、サインを交わす必要がある」と述べたという。
アフマダリエフはWBA・IBF世界スーパーバンタム級王者時代に、井上の対戦候補に挙がるも、マーロン・タパレス(フィリピン、32)に負け王座から陥落。この時点で、井上の対戦候補から外れた。