脳科学者の茂木健一郎氏が2025年1月30日、元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルを報じた週刊誌「週刊文春」が記事を訂正したことについて、「今回訂正された事実関係は全体の10分の1くらいである」などとXで見解を示した。
文春側も批判する側も「どちらも盛っている」
週刊文春による記事の訂正を巡っては、24年12月26日発売号では「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」と事件当日の状況を説明していたが、その後の号では「Ⅹ子さんは中居氏に誘われた」と修正していた。
同誌は目立たずに修正していたとの批判を受け、訂正を伝える文章を発表した。この修正に対し、SNSでは「世紀の大誤報」などと批判する声が上がっている。
茂木氏は30日、「週刊文春の記事を精査すると、今回訂正された事実関係は全体の10分の1くらいである。『世紀の大誤報』というのは明らかに大げさだ」と指摘した。「一方で、その虚偽の事実関係を基に、週刊文春が誇張した表現をしたことも確か」とも。
文春側も批判する側も「どちらも盛っている」とし、「文春は商売なんだろうし、批判する側はネットでの存在感を高めたいのだろう」との見解を示した。その上で、
「記者会見で、盛った文春の表現を基に質問した記者の方は、事実を大切にすべきジャーナリストとしていかがなものか」
と指摘した。最後に「大切なことは、少し距離をおいて、全体の構図から見えてくる問題点に向き合うことではないだろうか」と締めくくっている。
茂木氏は同日、YouTubeを更新。「週刊文春も、文春を否定する側も、少し『盛りすぎ』ではないだろうか?」と題した動画を投稿し、より詳しく週刊文春の訂正をめぐる状況について見解を示している。