自民県議は「大問題」、議会で取り上げる考え
コンサート中止について、新垣淑豊県議(自民党)は、Xの投稿で、「自衛隊の音楽隊の演奏を子どもたちが聞く機会を潰してしまったことは大問題」などとして、県議会で取り上げ、県教委の見解を求める考えを明らかにした。
琉球新報の1月25日付記事によると、那覇市立小学校が市民団体に提供した資料では、「多様な考えやご意見があることを考慮し、中止を決断」したと記載されていたという。J-CASTニュースでも、学校に取材しようとしたが、校長らは打ち合わせ中などとして話が聞けなかった。
那覇市教委の学校教育課は30日、取材に対し、「コンサート中止は聞いていますが、学校の行事ですので、学校で判断しています。事情を聴く予定はありません」と話した。学校の説明では、PTA会長から中止にしたいと話があったという。
中止要請をしたことについて、沖縄県教職員組合の中央執行委員長は同日、「職業差別ではありません」と取材に答えたうえで、次のように説明した。
「自衛隊が基地内で音楽祭をすることについては否定しません。音楽を純粋に聴きたいというのも理解できます。ただ、学校でやることには懸念があります。沖縄戦の歴史があり、自衛隊が米軍と訓練していることなどに関して、複雑な感情を持つ人もいます。そのことについて、学校は配慮するべきでしょう。学校内でやるのはよろしくないので、学校外でやっていただければと思います。今回は、学校で総合的に判断されたのではないかと考えています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)