大リーグのサンディエゴ・パドレスからフリーエージェント(FA)となった韓国出身のキム・ハソン内野手(29)が、タンパベイ・レイズと契約合意に至った。
年俸1300万ドルは今季チーム最高年俸
大リーグ公式サイト「MLB.com」が2025年1月30日に報じた。
同メディアによると、2年総額2900万ドル(約45億円)で合意し、1年目の25年が年俸1300万ドル(約20億2000万円)、2年目の26年が年俸1600万ドル(約24億8000万円)だという。25年の年俸1300万ドルは、今季チーム最高年俸となる。
複数の米メディアによると、24年オフにFAとなったキムをめぐり、複数の球団が興味を示していたという。
移籍先の候補として、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキース、アトランタ・ブレーブス、シアトル・マリナーズなどが挙がっていたが、24年8月に右肩を負傷した影響もあり、所属先が決まらない状況が続いた。
「韓国の至宝」と称されるキム。ようやく所属先が決まり、複数の地元メディアがそれぞれ速報した。
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「予想外大ヒット!キム・ハソン、タンパベイと『2年419億ウォン+オプトアウト』契約...チーム内年俸1位」などのタイトルで記事を公開した。
25年シーズンは「8番・ショート」が有力
移籍先の候補になかったレイズ入団が決まったことで、記事では「果てしなく続きそうだったキム・ハソンのフリーエージェント活動が終着駅に近づいた。タンパベイ・レイズが新天地に決まった。予想外だ」とした。
そして、「MLB.com」が予想したレイズの25年シーズンのラインナップを紹介。キムは、「8番・ショート」が有力だという。
一方で、「スポーツ朝鮮」は、キムの完全復活を疑問視した。「キム・ハソンが復帰して、以前の技量を回復できるかについては疑問符が付くのが事実だ」との見解を示した。
複数の米メディアによると、キムの肩が完治して試合に出場できるのは、5月になるとの見通しだ。
キムは大リーグ4年間で通算47本塁打、200打点、打率.242を記録し、出塁率と長打率を合わせたOPSは.706。守備では23年に、ユーティリティー部門でゴールデングラブ賞を受賞するなど、高い守備力を誇る。