埼玉県八潮市の県道で、2025年1月28日に道路が陥没、トラックが転落する事故が発生した。これに伴い、県内の一部地域で風呂や洗濯などの排水が制限されていることを受け、県内の温浴施設では、現場近隣住民や排水制限対象地区の住民に向け、無料や割引のサービスを実施する動きが出ている。
発生から3日目もトラック運転手の救助続く
事故が発生したのは、松戸草加線中央一丁目交差点だ。30日午前2時30分過ぎには、陥没でできた2つの穴の間が崩落したことも報じられている。30日正午現在も、トラックの運転手の救助活動が続いている。
この事故を受け県は、県内の一部の地域に、「汚水が溢れる可能性がありますので」として、「お風呂、洗濯等の排水を控えてくださるようお願いします」と呼びかけている。29日11時45分時点で対象となっている地域は、次の通り。さいたま市緑区、岩槻区、川口市東部、春日部市(旧庄和町を除く)、草加市、越谷市、八潮市、蓮田市、幸手市、白岡市、伊奈町、宮代町、杉戸町。
また、八潮市は29日、「二次災害防止の観点」として、一部の地域で都市ガスの供給停止を発表した。
これを受け、八潮市の隣に位置する草加市の温浴施設では、事故発生場所周辺の住民に向けた無料サービスを実施する動きがある。
「竜泉寺の湯」草加谷塚店(草加市)は29日にXで、事故の影響により「一部節水を行い営業しております」として、「お客様にはご理解とご協力をお願いします」と呼びかけた。
続けて、「八潮市中央付近にお住まいの方で生活に影響を受けている方」に向け、29日、30日は無料で入浴できるとした。身分証明書を提示することでサービスを受けられるという。
公式フェイスブックの投稿を引用した画像でも同様に伝え、次のように呼びかけた。
「皆さまの安全と安心を第一に考え、少しでもお役に立てるよう心を尽くしてまいります。もし不安に感じられる方がいらっしゃいましたら、当館でごゆっくりお過ごしいただければ幸いです」